Musical instruments

それは、1964年、Ovationの創立者
であるCharlie Kamanが数名の航空
宇宙エンジニアと技術者(このうち何
人かは、木工が趣味)を選び、よりよ
いギターづくりを目指してチームを
作ったときから始まりました。そして、
ついに、彼は誰も成し得なかったこ
とに成功しました。誰も成し得なかっ
たこと----それは、アコースティック・
ギターの革命です。Ovationギター
は、1966年、ラウンドバックと
斬新なアイデアを売り物に
デビューしました。当時、
プロ・ミュージシャンたちがこ
のギターの性能を絶賛する
一方で、純粋なギター愛好
者たちは顔をしかめたも
のです。自らも長年
ギターを弾いてきた
Charlieは、プレー
ヤーたちが何を求め
ているかをよく理解し
ていました。また、
ヘリコプター翼の製作
で豊富な経験を持って
いた彼は、振動のことも
理解していました。どのギターメーカーよりも深く----。
「ヘリコプターでは、エンジニアはすべての時間を費やして、振動をいかになくすかを研究する。ギターを作るとき、エンジニアはすべての時間を費やして、振動をいかに逃がさないかを研究する。しかし、いずれも振動であることに変わりはない」。まさに、Charlie自ら語るとおりです。
2年間が過ぎ、多数のプロトタイプが製作されました。チームは、やっと、Ovationの第1号生産モデルを完成させました。それがBalladeerです。今ではすっかり有名になったラウンドバックですが、Ovation第1号モデルが発表されたときは、音楽業界のあちこちから好奇の目が注がれました。Ovation第1号モデルは、純粋なアコースティックでした。しかし、それを愛用するプロ・プレーヤーたちは、ほどなく、アコースティック・ギターをセンター・ステージで使えるようにはできないか、と相談を持ちかけるようになりました。ステージ上でのプロジェクションが大きいアコースティック・ギターを求めていたプロ・ミュージシャンたちは、こうして、この新参者のギターメーカーのところの集まるようになったのです。
アコースティック・ギターでエレキ・ギターに対抗したい。大観衆に届く音を出せるようになりたい----プレーヤーたちは、まもなく、こんな要望をOvationに持ってくるようになりました。そのためには、トップの振動と弦の振動を最適なバランスで感知するプリアンプが必要だ。Ovationのエンジニアたちは、こう考えました。このバランスが実現できれば、最良のアコースティック・サウンドと最大のボリュームを得られるはずだと----。エンジニアたちは、その解決策として、ピックアップを開発しました。このピックアップは、現在でもOvationのアコースティック・エレクトリック製品に使用されています。このピックアップによって、サウンドは素晴らしいバランスとなり、出力は大きくなり、正確な音調を得られる最適なものになりました。エンジニアたちは、このピックアップで、出力を緩衝し、音質を整えることに成功したのです。
これが、アコースティック・エレクトリック・ギターの始まりです。CharlieKamanの息子Bill Kamanは振り返ります。「第1号プリアンプは、とても明確なデザインだった。まず、2つのコントゥア・フィルタを組み込んで、音の”アコースティック性”を高めた。そして、インピーダンスを適度な範囲内に納める方法を考えた。この2つを組み合わせた結果、ギターはとてもコクのある豊かな音を奏でるようになった。第1号プリアンプは、ボリュームだけを念頭に開発されたが、後には、回路にトーン・コントロールを加え、ステレオ・プリアンプも開発した」。
Billはさらに、「当初、Ovationのギターの中でピックアップを搭載しているのは15%程度に過ぎなかった。その10年後、Ovationギターの90%がアコースティック・エレクトリックになった。
しかし、本当に驚くべきことは、アコースティック・エレクトリック・モデルが同じ10年のうちにほとんどのギターメーカーの製品ラインにスタンダード製品として組み込まれるようになったということだ」と語っています。ピックアップは同じですが、電子システムはプレーヤーのニーズとサウンド補強技術の進歩に歩調を合わせてどんどん変化を続けました。Ovationは、40年間もの永きにわたって、世界のアコースティック・エレクトリック・ギター界の王者として君臨し続けたのです。

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Ovationの親会社Kaman Corporation
は、航空ビジネスの会社として設立された会社です。創立者のCharlie Kamanは、ヘリコプターの翼をより効率的に、より少ない振動で回転させる装置「サ-ボ・フラップ」で特許を取り、会社を大きくしました。何年かを経て、彼は今度はアコースティック・ギターの振動を大きくする方法で特許を取り、Ovationを発明しました。

Ovation本社のあるニューイングランドは、職人芸が未だに高い評価と尊敬を受ける土地柄です。毎日、音楽業界のトップクラスの職人たちが、このドアをくぐります。

Charlie Kamanは、世界中から訪れるミュージシャンたちを奥深い聖域に招き入れ、ギター作りのアイデアや演奏テクニックについて議論をたたかわせていました。写真は、1970年代初期のもの。Charlieが、故Marcel Dadiと、トップのブレーシングについて話し合っています。

1960年代後半は、革命的な発想と行動の時代でした。Glen Campbellモデルを紹介するこのブローシャには、Glenのラウンドバック・デザインに対する熱い想いが述べられています。当時、Glen Campbellギターを加えたOvationの製品ラインは、全部で7モデルでした。

Ovationのデビュー当初、センター・ステージで演奏したいと望むギタリストなら誰でも、Ovationに魅了されたものです。写真は、クールなジャズとOvationで、新しもの好きのビート族たちを興奮させたCharlie Byrd。
 
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